血管外科

当科では主に下肢の末梢血管疾患（下肢静脈瘤および下肢動脈硬化症など）や透析患者さんのシャント管理（手術）を中心に診療を行っています。

下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）とは文字通り下肢（足）の静脈の血管がコブ（瘤）のようにふくらんだ状態のことをいいます。基本的には良性の病気ですので急に悪化したり、命にかかわることはありません。しかし、足のむくみ、だるさ、こむら返りなどの症状が慢性的におこるため生活の質（QOL）を低下させます。ひどくなると湿疹や、まれに皮膚が破れて皮膚潰瘍（かいよう）ができ重症になることがあります。

閉塞性動脈硬化症は、歳を重ねるにつれ動脈硬化が進行することで、動脈壁が固くなり動脈内腔が細く（狭窄）なる病気です。特に下肢に起こるため、下肢の血流が低下し歩くと下肢のだるさを自覚し、歩行距離が短くなったと訴えることが多くなります。放置すれば下肢の血流不足による痛み（疼痛）や皮膚潰瘍、ひどくなれば壊死（えし）をきたすことがあります。

上記のような症状などでお悩みの方は一度ご相談ください。